まちらぼのちょっとここだけの話vol.39
まちらぼメンバーがつないできた7ルールのバトン、今回でゴールを迎えます。
それにしても、個性あふれるこだわりが多いメンバーですね(笑)。
今回は、小出がお送りします。
Rule 1 通ったことのない道を通る
外を歩いていて、通ったことのある道とない道があったら、あなたはどちらを選びますか?
私は、先を急いでいない時は、通ったことのない道を選びます。
通ったことのない道では、思いがけずタチアオイが咲いているところへ出くわしたり、
簡単に方向感覚を失ったりと、日常の中の小さな“非日常”がそこに出現します。
そして、非日常の中では、五感が開かされる感じがします。
最近は、先を急いでいない、天気も悪くない、
そのような条件が揃うことがあまりないのが、ちょっと残念なところです。
Rule 2 見慣れない色・形の物を見る
たまに見慣れない色や形状のものを見かけると、ついじっと見てしまいます。
「なぜ、こんな色・形をしているのだろう」と不思議に思って、つい観察します。
中でも深海生物は見慣れない色・形の宝庫です。
ヤマトトックリウミグモ(見た目が気持ち悪いです)、
ウルトラブンブク(そこはかとないウルトラ感が良いです)、
フジヤマカシパン(山とパンの間の存在)などなど。
永遠に見飽きることがないのではないかと思うくらいです。
水族館にお出かけの時は、深海生物コーナーがおすすめです。
Rule 3 自主自律
母校の校訓が「自主自律」でした。
自分のことは自分で決める、ということですね。
生きるうえでとても大切なことだと思っています。
現実問題として、多くの人は、学校を卒業するくらいから、
いつ、誰と、何をするか、
ずっと決断の連続だと思っています。
その中でも大切な部分は、自分が決められるのが楽しいと思います。
この「自主自律」自体は、自分でつくった概念ではありませんが、
自分の中の価値観が変わっても、変わらない部分として残るところです。
Rule 4 いろんなラベルを貼ってみる
高校の頃から周囲に、良くも悪くも「変わってる」と言われることが多くなりました。
演劇部員だった私は、
それを「個性的だ」と言われているということだ、
“オイシイ”ことだと感じながら、それでもなんとなく疎外感を感じていました。
「変わっていない」側に行きたい・・・!と悶え苦しんだこともあります(笑)。
でも、落ち着いて見回せば、変わっている人はどこにでもいるように思います。
というよりも、人はとても多面的で、その一面が見えているだけ、かもしれません。
合理的に見える人に不合理な面がある。
つまらない人がワクワクする顔を持っている。
変わっている人が、まともな面を持っている、かもしれない。
以前は、これを「決めつけない」ようにすることだと考えていました。
しかし、ラベルとして言語化することが、対話を深めることもあります。
一人の人を「いろんなラベルで表現してみる」ことで、多面性を感じられて豊かな体験が生まれるかもしれないと思います。

Rule 5 鴻上尚史の連載をチェックする
鴻上尚史は、劇団「第三舞台」を主宰していた劇作家・演出家です。
高校時代から、舞台作品や雑誌の連載をずっと追っています。
『「空気」を読んでも従わない』(岩波ジュニア文庫)、
『鴻上尚史のほがらか人生相談』(朝日新聞出版)などなど、おすすめです。
Rule 6 切り捨てるときに自問する
可能性や選択肢を切り捨てるときには、それで良いか、自問するようにしています。
どんな可能性にも意味を見出すことができるかもしれない、と思います。
その中で、どう選ぶかを、考え続けています。
Rule 7 休んでから働くより働いてから休む
何かをしなければいけないときに、手を止めて休んでしまうと、
再開するのがよりつらくなること、ないでしょうか。
そんなことはない人もたくさんいると思いますが、
私は、けっこうこれが当てはまります。
田中角栄元首相のお母さんの言葉で、
「休んでから働くのではなく、働いてから休む人になりなさい」という趣旨の言葉があったそうです。
おそらく、そのほうが世の中の役に立つから、という意味だと思いますが、
私は、自分がつらくならないように、この言葉を思い出しています。
以上が、私の7つのルールです。
書き出してみると、高校時代に関することが多いですね。
それ以後、成長できていると良いのですが。
次回からは、新しいシリーズが始まります。
ぜひ、お楽しみに!