まちらぼのちょっとここだけの話vol.43
わたしの「青春」
青春って聞くと、学園ラブコメあたりを想像してしまう漫画脳の三熊です。
キラキラしてて、甘酸っぱくて。
かわいいで埋め尽くされた、完璧で騒がしい世界。
私はその桃源郷へとでもいうべき世界を大学で探していたと思います。
地元にいたころの自分は今より周りに流される子でしたが、
中高と進学していくごとにトンデモ理論で言い負かされることが増えまして。
するとどこかで糸のようなものが切れたのか、
自分で考えて行動する力がなければ一生この状況を突破できない、
なんて考えるようになりました。
自分が何者でどうなりたいのか。
それを理解するためにも考える時間が必要で、
進路ももちろん意味のあるものにしたかった。
『13歳のハローワーク』という本で企画職やらプロデュースしていくような仕事や、
伝統工芸などで弟子入りすることに興味が沸いた。
でもそれってどの学部を出たかは問題じゃなくて、
自分で考えて推し進めていく力が求められる最たるものじゃないか?
私は自分の考えをアウトプットする練習に最適な場所として芸術大学を選んで、
京都芸術大学へと進学することにしました。

何もないと思うじゃないですか。

あるんですよねぇ。
私の出身地、北海道にいた頃は京都ってまさに伝統の王者感あるし、
むちゃくちゃ貴校の理念にも触発されるし最高じゃん?というのが最初の印象。
実際今の私は能面を彫るため弟子になってるし、
現代アートやデザインだけじゃなく、北海道にはない日本らしさにも触れられた。
初めてまともに四季を感じて「秋ってこんなに心地いいものなんだ!」とか。
自分の中にある物を洗いざらい吐き出して、
卒業制作も最終的に納得のいく作品にして卒業できました。
その延長線上に今、立っています。
現実はかわいくない。そんなのわかってますよ。
でも今すごくワクワクしてるんです。
新しく飛び込んだこの地に理想や夢を持ち込むだけじゃない。
現実で本当に動き出せているこの瞬間、
私は「青春」を謳歌できているんじゃないか。なーんて思いながらやってるんですよ?笑
10月に来たばかりの新参者ですがよろしくお願いします。